「こんなところにだれが泊まりに来るの?」とか「観光地でもないところで民泊なんて大丈夫?」
私たちが小山市で民泊施設をやると言ったとき、周囲の人達にはこのように言われました。
もちろん、善意から心配してくださったお言葉です(だと思っています笑)。
そんな心配をされつつ、
2019年から運営を始めた民泊施設『まなかのいえ』では、1年間で延べ宿泊者数は約600人となりました。
ちなみに、1年間『まなかのいえ』に宿泊した人達の中で、小山市に観光に来たと言う人はこれまで一人もいませんでした。
これは『観光のために近隣の施設に泊まる』という従来の宿泊業のあり方が、最近変化してきているためかもしれません。
最近の宿泊理由は様々です。友達とBBQやボードゲームを楽しむためだったり、ゆっくりと家族の時間を過ごすためだったり、仲間と新しいビジネスについて構想を練るためだったり…。そこに特別な観光地や豪華な宿泊施設は必要無いということでしょう。
『まなかのいえ』を選んでくださる方々にとって、ありのままの農村自体が既にアトラクションです。農村の空き家は、大規模なリフォームや特別な設備無しでも魅力的な民泊施設になり得るのです。