「こんなところにだれが泊まりに来るの?」とか「観光地でもないところで民泊なんて大丈夫?」
私たちが小山市で民泊施設をやると言ったとき、周囲の人達にはこのように言われました。
もちろん、善意から心配してくださったお言葉です(だと思っています笑)。
そんな心配をされつつ、
2019年から運営を始めた空き家を活用した民泊施設運営では、これまでに延べ宿泊者数は3000人を超えました。
これは『観光のために近隣の施設に泊まる』という従来の宿泊業のあり方が、最近変化してきているためかもしれません。
お客様の宿泊理由は様々です。友達とBBQやボードゲームを楽しむためだったり、ゆっくりと家族の時間を過ごすためだったり、仲間と新しいビジネスについて構想を練るためだったり…。そこに特別な観光地や豪華な宿泊施設は必要無いということでしょう。
農村の空き家は、大規模なリフォームや特別な設備無しでも魅力的な民泊施設になり得るのです。
持続可能な空き家の活用
空き家を民泊施設に改修する際、
あれもこれもと機能をつけたり、特別なものを用意したりすると豪華な施設に生まれ変わりますが、その分の初期費用が高くなります。
すると費用を回収するためにおのずと宿泊費を高く設定する必要が出てきます。
私たちはなるべく空き家をそのままに利用することで初期費用を抑え、宿泊したい方々に安く提供できるようにしています。
また地域開発のために行われる空き家改修では、しばしば補助金を当てにした運営がなされることが多いですが、こうした運営方法ではいつの間にか補助金を使い切ることが目的となってしまい、無駄・不要な改修が行われることもあります。
私たちは補助金に頼る運営でなく自立した運営をしていくことで、空き家の利活用やそれに付随する様々な取り組みを、持続可能なものとして進めていくことができると考えています。
これらの取り組みが認められ、とちぎSDGs推進企業にも認定されています。